by わっさーオグデン
わっさーオグデン (@OgdenMorro) | Twitter
- 『ゴールデンカムイ』が好き！
- 明治のものの値段のデータが必要だ
- ノスタルジックな気分を味わいたい人
- 明治時代当時のものの値段と現在換算
- 明治時代当時のさまざまな利用料金と現在換算
- 明治時代のお給料とその激しい格差
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明治37年の1円の価値
本記事では、『ゴールデンカムイ』杉元達が活躍した明治37年前後の1円の価値を現在価値『20,000円』として、数々の『物』や『料金』などの値段を紹介していきます。
なぜ、当時の1円の現在価値を20,000円としているかは、過去記事をご閲覧下さい。
過去記事:なぜ杉元は治療費200円すら払えなくて金（ゴールド）を目指すことになったのか？『ゴールデンカムイ』↓↓↓↓↓↓↓
https://www.xaeipulm-perfectorder.com/entry/2020/05/01/220005
明治ものの値段あれこれ
以下さまざまなものの値段は、主に現在絶版本である週刊朝日編『値段の風俗史』上下巻を参考に当時の実際の値段を記載すると共に、1円＝20,000円としてまとめたデータです。しかし、全て明治37年だけの値段を集めるのは難しく、ものによって数年から10年程前後します。インフレを考慮すると違和感を覚えるものもありますが、『ゴールデンカムイ』登場人物達の当時の価値観を少しでも味わって頂けたら幸いです。
では、レッツゴ！
味噌…明治38年、1kg10銭（現代換算2,000円）
カレーライス並1皿…明治35年、5〜7銭（現代換算1,000円〜1,400円）
ビール大びん1本…明治34年、19銭（現代換算3,800円）サッポロビール
アイスクリーム１個…明治35年、15銭（現代換算3,000円）※東京における高級パーラーでの値段/資生堂パーラー
日本酒1.8リットル…明治35年、31銭7厘（現代換算6,340円）
※全国の1.8リットル当たりの小売標準価格で、特定地加算額は含んでいない
勝馬投票券（馬券）単勝式1枚券/払戻金限度なし…明治39年、5円（現代換算100,000円）
遊女…明治30年、2時間1円20銭、祝儀2円（合計現代換算64,000円）
ホテル宿泊料金（帝国ホテルでの1泊）…明治37年、6円（現代換算120,000円）
マッチ1包み10本入り…明治40年、3銭（現代換算600円）
※並型（縦5.5〜5.8センチ、横3.5〜3.8センチ、高さ1.6〜1.8センチ）1包み（10個入り）の小売標準価格
入浴料大人1人1回分…明治35年、2銭5厘（現代換算500円）
鉛筆（学童、一般事務用1本）…明治40年、2厘（現代換算40円）
アンパン…明治38年、1銭（現代換算200円）
ジャムパン…明治33年、2銭（現代換算400円）
※木村屋総本店製パン屋
国産自転車…明治42年、50円〜150円（現代換算100,000円〜3,000,000円）
アメリカ製自転車…明治32年、200円〜250円（現代換算4,000,000円〜5,000,000円）
※梅子の治療費200円（現代換算4,000,000円）
理髪料金（顔剃り料金含まず）…明治38年、15銭（現代換算3,000円）
相撲（正面桝席大人1名）…明治35年、75銭（現代換算15,000円）
※小物代（火鉢、座布団、おみやげなど）は含まない。桝席は明治25年から明治35年までは8人詰め
グランドピアノ…明治39年、750円〜1,300円（現代換算1,500万円〜2,600万円）
入院料金患者1人1日当たり…明治39年、1円30銭〜5円50銭（現代換算26,000円〜110,000円）
※食事、滋養品、氷、処置料を含んだ金額
写真撮影料（北海道地区名刺サイズ）…明治38年、70銭〜1円20銭（現代換算14,000円〜24,000円）
汽車賃（手宮〜札幌間）…明治35年、42銭（現代換算8,400円）
出典:http://www.tetsuhai.com/temiya.html
※6ヶ月定期預金の利息
埋蔵金…
作品冒頭で杉元が囚人から聞いた、隠された金の量はおよそ20貫です。
キロで言うと75kg
明治30年のデータで金は、
g＝1円34銭
現在価値でおよそ26,800円
つまり金20貫＝20億1千万円です。
杉元自身はまだ知らない情報ですが、本当はこの1000倍の量があるとのことなので
隠された金の現在価値は総額2兆100億円分であったと思われます。
ちなみに2022年12月現在の金はグラム7,680円です。
「当時の1円は今の20,000円」とただ言われるよりは、実際自分が知っているものなどの値段として触れることで、明治の人達の金銭感覚への解釈が深まることと思います。
明治日本陸軍登場人物のお給料
以下現在価値換算となっています。
有坂成蔵中将のお給料
月給6,660,000円
※毎月25日支給（休日にかかるときは繰り上げ支給）
鶴見中尉のお給料
月給720,000~900,000円
※毎月25日支給（休日にかかるときは繰り上げ支給）
※基地外に住んでいた場合、宅料としてさらに月80,000円支給
鯉登少尉のお給料
月給600,000円
※毎月25日支給（休日にかかるときは繰り上げ支給）
※基地外に住んでいた場合、宅料としてさらに月70,000円支給
菊田特務曹長のお給料
月給535,000円
※月額を三分し毎月10日、20日、末日の3回に分け支給
※基地外に住んでいた場合、宅料としてさらに月64,000円支給
月島軍曹のお給料
月給132,000~180,000円
※月額を三分し毎月10日、20日、末日の3回に分け支給
※基地外に住んでいた場合、宅料としてさらに月30,000円支給
玉井伍長のお給料
月給36,000円~90,000円
※月額を三分し毎月10日、20日、末日の3回に分け支給
※基地外に住んでいた場合、宅料としてさらに月25,000円支給
尾形上等兵及び宇佐美上等兵のお給料
月給30,000円
※月額を三分し毎月10日、20日、末日の3回に分け支給
杉元、谷垣、二階堂一等卒のお給料
月給24,000円
※月額を三分し毎月10日、20日、末日の3回に分け支給
『ゴールデンカムイ』でみる明治ものの『値段』『給料』『料金』：まとめ
以上、明治37年前後のさまざまなな『値段』『料金』『給料』を紹介致しました。
本記事が『ゴールデンカムイ』という作品の余韻に浸れるものであったり、物語を違う角度から楽しめたり、単純に当時の経済状況のデータとして少しでも誰かのお役に立てたら嬉しい限りです。
野田サトル先生をはじめ、作品に携わっている全ての方々に感謝致します。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
オグデンでした〜。
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